理学療法士国家試験対策につかえるブログ

理学療法士国家試験に使えそうな知識を大学院生の僕が紹介していくブログです

国試の精神医学・小児分野について

大学院のレポート等でなかなか更新できませんでしたが本日から少しずつ再開します。

 

本日からしばらくは国試に出題される精神医学・小児分野について紹介しようと思います。

「PTなのに精神医学?小児?いらなくね?」と思うかもしれませんが(僕も思ってましたw)、実際国試に出題されているのでしょうがないです。対策しないといけません(小児は意外と臨床で関わりますしね)。国試が終わったら忘れてしまえばいいんです。

 

まずは精神医学から。

 

最初に勉強し始めたころは「てんかんとかわかんない!多すぎて覚えられない!」とか思ってましたが、ある程度覚えたら意外と安定してとれます。ぼくは、精神医学の講義をしていた先生がくれた国試対策プリントをしたら精神医学分野は8割は安定してとれるようになりました。

 

今回からは、このプリントをもとに、僕が付け足したりしたものを紹介します。これをやっとけばかなり大丈夫だと思います。

 

本日は手始めにてんかんから紹介しようと思います。

 

てんかんとは・・・反復性の繰り返される脳の発作

 

部分てんかん病変が明らか

1.単純部分発作予後良好、意識障害なし

 ①ジャクソンてんかん(中心前回に病変)

  症状:トット麻痺、ジャクソン発作(一側から始まり、全身に広がる)

 ②自律神経発作

2.複雑部分発作予後不良意識障害あり)→症候性

  側頭葉てんかん

  症状:意識が遠のく、無意識にしゃべる・歩き回る

 

全般性てんかん小児に多い)→特発性

1.強直間代発作(大発作)→一番多い思春期にみられやすい、予後は良好

  症状:突然意識消失

2.欠伸発作5歳~8歳(学童期)に多い

  症状:過呼吸で誘発され、数秒間意識消失

3.ミオクロニー発作思春期に多い

  症状:光刺激で誘発、意識障害はなし

 

特発性全般性発作→精神遅滞あり

1.エスト症候群生後4~12か月

  症状:眼球上転、下肢屈曲、痙攣

2.レノックス・ガスト症候群3~5歳

  症状:急に下肢が硬直、脱力発作

 

部分てんかんについては、単純部分発作は予後良好で、複雑部分発作は予後が悪いというとこに注目ですね。

ミオクロニー発作は光刺激で誘発されます。何年か前に、ポケモンのアニメ内で画面がピカピカ点滅するようなシーンがあったときに、見ていた子どもでこの発作が多く出たらしいです(ポケモンショックという名前までついてます)。現在、アニメの放送前に「画面から離れて部屋を明るくしてね」みたいなテロップが出たり、記者会見の映像のときに「フラッシュにご注意ください・映像を加工しています」等のテロップが出るのはこの事件がきっかけらしいです(詳しくはリンクを貼っときます)。

ポケモンショック - Wikipedia

 

勉強や暗記をするときのコツですが、今回のポケモンショックのように、勉強していることに関連したものを調べたりすると記憶が定着しますよ。

 

 

今回はてんかんを紹介しました。私は今回紹介したものを去年の夏ぐらいに丸暗記したのですが、模試でこの分野は点をかなり取れてましたし、国試本番も問題ありませんでした。覚えるのは大変かもしれませんが、覚えたら点数が安定する分野でもありますので、ぜひ今回紹介したものを丸暗記する勢いで勉強してみてください。

 

次は統合失調症について紹介しようと思います。

 

参考文献

・病気がみえる 脳・神経

・クスチョンバンク理学療法士作業療法士国家試験問題解説2019

 

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経

 

 

 

クエスチョン・バンク 理学療法士・作業療法士国家試験問題解説 2019

クエスチョン・バンク 理学療法士・作業療法士国家試験問題解説 2019