理学療法士国家試験対策につかえるブログ

理学療法士国家試験に使えそうな知識を大学院生の僕が紹介していくブログです

統合失調症について①

また前回からだいぶ空いてしまいました・・・

自己紹介でも書いているのですが、僕は大学院を修了した後しばらく働いて貯金をし、もう一度大学に行こうと思っています。最近はそっちのほうの勉強に時間を使っておりました・・・。数学とかは大学受験以来やってなかったので大変ですが、かなりいい参考書を見つけたので順調に進んでおります(この参考書もいつか紹介します)。

 

今回は、PTの国試の精神医学分野において、てんかんと同じくらいたくさん出題される統合失調症(以下、統失)について紹介します。

 

統失は症状が多様で名前が多いんですよね。厄介です。

まあ、最低限押さえておけば点が安定するので頑張っていきましょう。

 

発症年齢:思春期~成人期に発症

性差は1.4:1でやや女性に多いとされていますが、性差無しとしている文献・解説もあります

 

発症年齢によって3タイプに分けられます。

10~20代→破瓜型

20代→緊張型

30代→妄想型

 

病因は未だにはっきりとしたことがわからないらしいのですが、以下の説があります(この説に関する問題が過去に模試か国試で出題されていました:「統合失調症の原因はどれか」みたいなかんじです)。

①遺伝

ドパミン仮説

③神経発達障害仮説

病前性格:分裂気質(非社交的・控え目・真面目・冷淡・偏屈→大人しくて真面目)

 

予後もある程度分類できます。

1.良好な場合

急激に発症、緊張型(発症年齢が遅い)、初期に顕著な症状なし、躁状態(簡単にいうとハイテンションな感じ)やうつ状態っぽいとこがある、精神的・身体的誘因がある、家系に躁鬱の人がいる、循環気質(分裂気質の反対で、社交的、活発)、女性、治療開始が早い、早期に薬物治療を開始している、等々。

2.不良な場合

ゆっくり発症、破瓜型(発症年齢が早い)、初期から感情・思考障害が出現、分裂気質、はっきりした誘因がない、家系に統失患者有り、男性、治療開始が遅い、等々。

良好な場合と不良な場合は正反対って感じですね。

ちなみに、予後は完治・欠陥治癒・人格荒廃がそれぞれ1/3くらいらしいです。

 

経過

①前駆期(神経症状、抑うつ、身体症状)

②初期・急性期(思路・自我・意欲・感情・行動障害、妄想)

③慢性期(感情鈍麻、離人症・人格荒廃)

 

統失の治療に使われる薬にはハロペリドールクロルプロマジン等があります(国試に出るのはだいたいこれくらいです)。

これらは抗精神病薬といわれてます。副作用についてはまた薬物療法をまとめたときに紹介します。

 

次は細かい症状を紹介します。

参考文献
・病気がみえる 脳・神経
・クスチョンバンク理学療法士作業療法士国家試験問題解説2019

 

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経

 

 

 

クエスチョン・バンク 理学療法士・作業療法士国家試験問題解説 2019

クエスチョン・バンク 理学療法士・作業療法士国家試験問題解説 2019